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プロ野球のFAとは
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2006年12月24日
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スポーツ プロ野球のFAとは一体なに?給料の割りに駄目な理由は?(12月24日)
 野球協約で定めた登録日数145日を1年と換算した年数を満たした選手が獲得する自由に全ての球団と契約することができる制度。フリー・エージェントの略がFAだ。逆指名制度があった時にこの制度を利用した選手は1この権利取得まで10年を必要必要とするが(そろそろ対象選手はいなくなりそう)通常は8年で取得できる権利だ。この権利を取得した選手は指定された期日までにプロ野球事務局にFAとなる手続きを踏むことによってFA選手としての契約交渉ができるようになる。(FA宣言という)この契約交渉ができる期間は実質的に決まっており少なくとも2年間は前所属球団への補償金もしくは代わりの選手(人的補償という)+金銭というものを獲得球団がしはらわなければならないため宣言したその年に決まらなければ実質保有権を保持された状態でのFA選手という困った状態になってしまうようだ。ちなみにFA宣言した選手を獲得した球団はプロテクトした選手(この枠内の選手は指名できない)28名(外国人選手は根本的に無関係)以外の選手から指名して獲得することが出来るこの場合でも合わせて金銭補償もうけることが出来る。この時の金額はFA宣言し移籍した選手の旧年俸の80%と決まっている。人的補償は必ず受ける必要がないため金銭が必要な球団の場合は補償金のみ(選手の旧年俸の120%を受けることが出来るし獲得側は40日以内にしはらわなければならない。ただし問題は「FA宣言」選手はピークを過ぎている年齢になっているということが多いということがある。8年を入団時から計算できる選手はプロ・アマのレベルの差の拡大で初登録がルーキーイヤーからということが少ないため取得が容易ではないからほぼいないということになる。高校卒業そのままプロの場合でもすでに20代後半もしくは30代前半、社会人の場合プラス3年、大学卒業の場合は必ず30代となってしまいます。当然のことながらベテランほど取得しやすい環境ができあがるため事実上機能しなくなってきている制度になりつつある。また選手の側もFA宣言後は新球団と再契約金が契約金と年俸の高騰がありうるが逆にこの状態がネックになりFA制度利用を認めないケースもある。まあ普通に出てきるだけでもたいしたものなのでしょう。
FAの珍しい成功事例と代表例。失敗多すぎです。
珍しい成功例・・・・・・本人の自覚の問題と評価と実力が見合っている場合。
落合博満(ドラゴンズ→ジャイアンツ)、駒田徳広(ジャイアンツ→ベイスターズ)工藤公康(ライオンズ→ホークス)石毛宏典(ライオンズ→ホークス)佐々木主浩(ベイスターズ→マリナーズ)松井秀喜(ジャイアンツ→ヤンキース)谷繁元信(ベイスターズ→ドラゴンズ)金本知憲(カープ→タイガース)城島健司(ホークス→メッツ)吉井理人(スワローズ→メッツ)稲葉篤紀(スワローズ→ファイターズ)
契約に見合う成績を残した好選手
加藤伸一(ブルーウェイブーバファローズ)河野博文(ファイターズ→ジャイアンツ)武田一浩(ファイターズ→ドラゴンズ)前田幸長(ドラゴンズ→ジャイアンツ)田口荘(ブルー・ウェイブ→カージナルス)高津臣吾(スワローズ→ホワイトソックス)村松有人(ホークス→ブルーウェイブ)大村直之(バファロース→ホークス)
残念ながら期待に沿うことができなかった選手
清原和博(ライオンズ→ジャイアンツ)石嶺和彦(ブルー・ウェイブ→タイガース)川口和久(カープ→ジャイアンツ)広沢克己(スワローズ→ジャイアンツ)金村義明(バファローズ→ドラゴンズ)田村藤夫(マリーンズ→ホークス)中嶋聡(ブルーウェイブ→ライオンズ)山崎慎太郎(バファローズ→ダイエー)木田優夫(ジャイアンツ→デトロイト・タイガース)小宮山悟(ベイスターズ→ニューヨーク・メッツ)松井稼頭央(ライオンズ→メッツ)藪恵一(タイガース→アスレチックス)
まあ詐欺に近いケースすらあるFA失敗例
松永浩美(タイガース→ホークス)川崎憲次郎(スワローズ→ドラゴンズ)山沖之彦(ブルーウェイブ→タイガース)仲田幸司(タイガース→マリーンズ)星野伸之(ブルーウェイブ→タイガース)江藤智(カープ→ジャイアンツ)片岡篤史(ファイターズ→タイガース)若田部健一(ホークス→ベイスターズ)野口茂樹(ドラゴンズ→ジャイアンツ)豊田清(ライオンズ→ジャイアンツ)
(C)2006 アンクルマツ・ドットコム(ちなみに勝手な解釈のみの主張でございます)